目次 ●●● 季節のチョウ ●●● 【早春:コツバメとミヤマセセリ】 【春:ツマキチョウ】 【ゼフィルス:6月から9月に年1回発生】 【旅の途中で初夏と秋に稲城を通るチョウ、アサギマダラ】 【夏眠のため、夏には見られなくなるチョウ】 ●●● 擬態 ●●● 【ベイツ型擬態】 【隠蔽型擬態】 ●●● 温暖化の影響 ●●● ●●● オスとメスで違う? ●●● 【メスの方が派手、オスは地味】 【オスの方が目立つもの】 【どちらが目立つとは言えないけど、オスとメスの違いが大きいもの】 ●●● 青い生き物たち ●●● ●●● 野鳥 ●●● 【みつけたらうれしい鳥たち】 【猛禽】 【キツツキ】 ●●● 人気の昆虫 ●●● ●●● ホタル ●●● ●●● 動物たち ●●● ●●● 小川と水辺の生き物 ●●● ●●● 季節のチョウ ●●● 黄色や白、ちょっと大きいアゲハチョウなど、寒い冬以外はいろんなチョウが飛んでるように感じますが、チョウの中には1年のうちの限られた時期に だけ発生する季節限定の蝶がいます。いつどんなチョウが見られるか覚えておくと普段の散歩も季節を感じながら楽しめます。 【早春:コツバメとミヤマセセリ】 コツバメもミヤマセセリも3月中旬から4月にかけてだけ発生します。コツバメは蛹で越冬、ミヤマセセリは幼虫で越冬して春先に蛹になって羽化します。 からだをよく見るとコツバメは体温を飛ばさないように毛深くなっています。少し斜めにとまっていることが多いのですが実は日が当たりやすい向きに 傾けているのだそうです。
【春:ツマキチョウ】 ツマキチョウは、4月加羅5月くらいに現れます。オスは翅の端っこが黄色くなっています。ゴールデンウィークごろに白いチョウを見かけたら羽の端に 気をつけて見てください。気をつけて見ていると、モンシロチョウなどよりも多く見かける日もあります。 ツマキチョウ 【ゼフィルス:6月から9月に年1回発生】 6月から9月にかけて発生する樹上性のシジミチョウはゼフィルスと呼ばれています。 日本には25種類いますが、稲城市内でもよく見らえる5種類を紹介します。
【旅の途中で初夏と秋に稲城を通るチョウ、アサギマダラ】 アサギマダラは、アサギマダラは長距離を移動するチョウで、台湾や南西諸島で繁殖もしくは本土温暖地で幼虫越冬した個体が春の羽化後に繁殖の ために北上することがわかっています。秋には南下して台湾や南西諸島秋に渡ります。稲城市内では初夏と秋に、それぞれ北上中と南下中の個体が 見られます。 半透明な羽を持つ大型のきれいなチョウですが、幼虫の食草のガガイモ科の植物のアルカロイドの毒を持って身を守っており、きれいな模様は毒を持 っていることを知らせるためと言われています。 アサギマダラ 【夏眠のため、夏には見られなくなるチョウ】 ヒョウモンチョウの一部やテングチョウは夏には夏眠するため、見られなくなります。
●●● 擬態 ●●●
ツマグロヒョウモンのメスはカバマダラに擬態していると言われています。カバマダラの幼虫はガガイモ科のトウワタ・フウセントウワタなどを食草として 毒性を蓄積しています。ツマグロヒョウモンは、以前は関西以西にしか見られず、関東地方には分布していませんでしたが、最近10年くらいの間に 定着し稲城市内でも普通に見られるようになりました。温暖化の影響と言われています。しかしカバマダラは今でも南西諸島以南の分布にとどまって おり、日本本土では台風等による迷蝶としての記録しかなく、捕食者に対する擬態の機能が有効なのか疑問もあります。
オオスカシバもキスジトラカミキリも、ハチに擬態していると言われています。オオスカシバの翅は、普通の蛾にあるような鱗粉がなく透明で胴の模様も ハチに似ています。キスジトラカミキリもハチに似ています。
【隠蔽型擬態】 ウラギンシジミの幼虫は、フジやクズなどの花やつぼみを食べますが、幼虫の形はクズの花にそっくりです。
●●● 温暖化の影響 ●●● クロコノマチョウも、ナガサキアゲハも南方系のチョウですが、近年では、稲城市内でも見られるようになりました。
アカボシゴマダラも南方系のチョウで日本には奄美群島にいただけでした。しかしアカボシゴマダラの分布拡大は人為的な放蝶がきっかけとされており、 気候の温暖化とともに自然に分布域が広がったわけではありません。アカボシゴマダラの分布拡大とともに、類似環境に生息するゴマダラチョウは、 市内でもすっかりみかけなくなってしましした。
●●● オスとメスで違う? ●●● 生き物の中にはオスとメス異なるで特徴を持つものがいます。 カブトムシやクワガタもそうですが、鳥やチョウにもオスとメス異なるものがいます。 メスの方が目立つものもいれば、オスの方が派手なものもいます。 【メスの方が派手、オスは地味】 メスグロヒョウモンは、その名のとおり、メスだけが黒っぽいきれいな色、オスはヒョウモン蝶としては普通のヒョウモン柄です。 ツマグロヒョウモンは、メスだけが派手な模様で毒蝶のカバマダラの擬態と言われています。こちらもオスは普通のヒョウモン柄。 メスグロヒョウモンは、他のヒョウモンチョウのように盛夏には休眠しますが、ツマグロヒョウモンはもともと熱い地域のチョウなので夏眠しません。
ツマグロヒョウモン 飛んでいるのがオス 【オスの方が目立つもの】 ゴールデンウィークの時期だけ発生するツマキチョウは、オスだけは前翅の端が黄色くなっています。 後翅の裏側が草ずり模様になっていいるのはオスメス共通の特徴です。 ツマキチョウ 鳥はオスの方が目立つ場合が多いですね。ヒタキ科の鳥は冬鳥で、夏はシベリア方面など寒い地方に渡っていきます。 ルリビタキもジョウビタキも、オスは特徴的な色ですが、メスは藪の中で目立ちにくい褐色系です。
キジはオスの方が圧倒的に派手です。鳥のオスが派手なのは繁殖期にメスにアピールするため。キジは日本の国鳥とされています。
【どちらが目立つとは言えないけど、オスとメスの違いが大きいもの】 ウラギンシジミは、オスがオレンジ、メスが青。どちらも自然に溶け込む色ではなく、草地や藪の中でも目立ちますね。 幼虫がクズの花に擬態して目立たないようにしているのと比べると対照的です。
唐突ですが、稲城市内のサワガニは青いものが多いのです。サワガニは小さいうちは褐色ですが脱皮を繰り返して成長するとともに色が変わり、
青系のサワガニもきれいですが、青地に黒い水玉のルリボシカミキリや、青い縞模様のルリモンハナバチもきれいです。
オオムラサキは日本の国蝶とされていますが、最近は稲城市内では成虫の飛んでいる姿はあまり見かけらなくなっています。幼虫は毎年確認されて
ルリビタキ(オス) ●●● 野鳥 ●●● 【みつけたらうれしい鳥たち】
【猛禽】 チョウゲンボウは、市の鳥として上谷戸大橋で殖しているのが有名ですが、近年南山や矢野口市街でも見られるようになりました。
【キツツキ】
●●● 人気の昆虫 ●●● カブトムシやクワガタは、いつまでもいてほしいですね。
●●● ホタル ●●●
>●●● 動物たち ●●●
●●● 小川と水辺の生き物 ●●●
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